サイトアイコン Junichi Shindoh, MD, PhD

メインページよりもブログが検索上位に上がってくる謎。

このサイトももうすぐ1年が見えてきましたが、どうやら当初の意図とは異なり、期間限定でつぶやきを載せようと思ったブログの方が検索上位に上がっているようです。ご訪問下さった皆様、ありがとうございます。しかし、ここは夜中に仕事をしていて疲れた時にたまに書いているつぶやきの場ですので、当サイトのメインコンテンツではありません(笑)。読む場合は本の編集後記を読むように軽く受け流して読んでください。

先日、他施設のとある(年上の)先生に、「先生はなんとなく孤高のイメージがあって怖い人かと思っていたけど、実はぜんぜん違いますね!」と言われました。
周りから見ると第一印象はそうなのかもしれません。学会での鋭いやりとりを聞いているからというのもあるとは思います。ただ、患者さんから見ても同じだとするとちょっと困ってしまいます。ただでさえ手術を受けるのは怖いのに、主治医も怖そうだと萎縮してしまうかもしれない。このブログをサイトの項目に加えたのは、自分の手術を受ける患者さん、ご家族、あるいは私のところへセカンドオピニオンにいらっしゃる方々を対象に少し担当医を知ってもらおうと思ったのが大きな理由です。

ここでは政治的な発言や根拠のない医療の話、偏った意見、自身のプライベートを書くことはしません。また医療者を対象とした内容でもありません。私は人生の時間の9割を外科医としての自分に費やしていますので、医療に対する想い、臨床のスタンス、後進やスタッフを育てること、肝臓外科の発展に寄与すること等々。美談ではなく、自分が日々何を考えているか、患者さんから学んだこと、昔話、スタバのソイラテのおいしさなどをメインに書きます。ちなみに1か月1編程度の記事を残していますが、他は1週間前後の期間限定で消しています。

このサイトを始めたのは2020年5月10日です。立ち上げに至る様々な背景やこの日に始めた理由などは色々とありますが、さまざまな方々の意見をお聞きし、内容の概略をまとめたものの、最終的にサイトを公開するかどうかについては実は迷っていました。しかし、最後の一押しをしたのはコロナウイルスが世界を変えてしまったことでした。

現在の東京の状況下で、高リスクの高度医療を継続して実践していくためには、我々に求められる制限が沢山あります。外来、術前・術後説明、入院中の回診等々、自分が直接患者さんに関わることができるタイミングや時間は大幅に制限されてしまいました。寄り添う肝臓外科医療を主義としてきた自分にとっては、それは自分の臨床ポリシーを覆しかねない大きな打撃でもありました。その中で情報提供や我々のチームの紹介を通じて、少しでも不安を拭う穴埋めになればなというのが当サイトを運営している原動力でもあります。

サイトの初めに現れる写真には”The Last Hope”という文字が浮き上がってきます。私が専門としている手術は簡単な手術ではありません。生死にかかわる手術です。自分を頼って来て下さる方たちにとっては、文字通り「希望」でありたいと思っています。安心して命を預けると言ってもらえる存在であるべきです。そのためには、唯一無二の肝臓外科臨床を追究し続けなくてはなりません。

私の書斎の机には2つ写真が飾ってあります。私の肝切除術第1例目の写真(右)、そして一般外科のトレーニングが終わりに近づいた卒後4年目に直接依頼されて執刀したS8系統的切除術(左)の写真です。いつまでも初心を忘れないために飾っています。日中は臨床。夜はこれを見ながら毎日1時2時まで海外からの依頼や学術関連の仕事をしています。ブログが検索上位に上がってくるのは、忙しさのあまりそれ以外の内容を拡張・更新してこなかったというのが一番の問題かもしれません。科のホームページも同時運営しておりますので、双方の良い面を生かしつつ、近いうちに少し内容を更新していきたいと思います。

モバイルバージョンを終了