私の机には
上を向いて走り続けていた20年以上前の自身の写真と
それを応援してくれた当時の患者さんたちの写真が飾ってある。
立ち止まって考えてみると
長い長い時間が過ぎたように思う。
人生のステージには
それぞれ果たすべき役割があり
いつまでも自分のためだけに生きていられないことは
こういう仕事についているとよくわかる。
サイトで上げた動画は
肝臓外科の未来を語れという依頼で話したものではあるが、
私にとっては常に「今」が大切であり
原動力は自分に出会うすべての人が幸せになってほしいという「願い」であり
その過程でやってきたことが次の時代につながっていけば
それでよいと思っている。
だから未来の話は私はしない。
どこから来て、どこへ行こうとしているのか
それは自分ではよくわかっている。
自分は初めから自身のブランドで生きているのであり
地位や肩書に頼って生きてきたわけではない。
人生はすべて巡り合わせだ。
良い時も悪い時もある。
来月私の相方が虎の門病院を離れる。
大変でしょうとか、寂しいですねとか言われるが
私にとって損失かどうかそれは大した問題ではない。
いろいろなものに対して。
今は残念という言葉しか浮かばない。