希望の光

今年は決まっているだけであと12件講演がある。
後半戦で何を語ろうか考えた時、新しいことを小出しにしていこうかとも思ったが
やはり今年はコンバージョンの最終話で締めくくろうと思っている。

この3年考え続けてきたことは
高度進行肝癌に対してそれまで非適応とされてきた「外科的介入」という希望の光を
どの角度から当てていくかということである。

少しネタばらしをすると、私が講演で話す内容は既に1年前には手元にあるデータである。
聴衆の受け入れやレスポンスを見るための準備期間を経て、春から本格的に話を始める。
それが話し手の責任だと思っている。
来年話す内容は、誰にも公開していないがもちろん既に手元にある。
来年はこれまでとは異なりもう少し大きな話をする。世界はもう少し変わっていくと思う。

9月、10月は学会も始まり、臨床も手術が増える時期で1年のうち最も余裕がなくなる。
今週は本当に生きるか死ぬかの超高難度手術が連日続いていて
体力はあっても精神が先にすり減る。
幸い、皆順調に行っているので、明日も頑張ろうという気になれる。

外来を行い
東大で学生さんに講義をして
合間を縫って夕方皇居を走り
また講演をこなし

スライドは10月分まではできているが、同じものは2つとしてない。
誰に何を伝えたいのか。誰に希望の光を継いでもらうか。
「伝える」ということが自分の至上命題である。

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