ご挨拶

このページは主に肝臓・胆道(胆嚢・胆管)の悪性疾患(がん)をお持ちの患者さん・ご家族の方々に、現場の医療者側からみた視点をご理解いただき、正しい医療情報をお届けすること、また私の診療チームで治療を受けられる・治療を検討されている方へ外科治療に関する理解を深めていただくことを目的に開設しました。

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治療の考え方と診療体制について

Our standard treatment policies for hepatobiliary malignancies and multidisciplinary approach for advanced HPB cancers
当サイトでは以下の治療について外科医の立場から概説しています。
ページトップの「治療の考え方」よりお入りください。

我々の強み

私の診療チームの体制と取り組みについて

診療スタッフの経験が豊富であること

肝胆膵外科手術は一般的に高難度でリスクが高く、手術はもちろん、術後管理のクオリティも問われます。当科は我が国のhigh volume centerの一つであり、4名の指導医がそれぞれの専門分野を生かし、年間約700件の肝胆膵外科手術を行っています。特に肝臓外科分野では本邦をリードする症例数を誇ります。

個々の患者さんに合わせたベストな治療法を追究していること

肝悪性腫瘍は難治がんの一つであり、一度きりの治療で根治が得られる可能性は高いとは言えず、再発に対する適切な追加治療が予後の延長に大きく関わります。個々の症例の治療方針はすべて内科、外科を中心とする診療チームのカンファランスで議論し、その時の状況に合わせたベストな治療を追究しています。

治療までの時間が早いこと

手術が必要な方については関連各科の協力のもと、迅速な治療を行っています。合併症のない通常の肝切除術の場合、術前精査開始から最短7-10日前後で手術を行うことが可能です。治療待機日数はほとんどありません。

周術期管理が徹底していること

経験に裏打ちされた膨大な臨床データをもとに、安全かつ確実に早期の社会復帰を実現するための管理法を日々フィードバック・更新し、取り入れています。また手術室・病棟スタッフの教育を通じて世界に誇る診療成績を上げています。

関連各科との連携が強固であること

肝臓悪性腫瘍の治療は、腫瘍の条件(大きさ・数・場所)、初発・再発などの状況、患者さん自身の身体状況などを鑑み、その都度適切な治療法を選択していくことが重要です。手術のみならず、局所療法、薬物治療、放射線治療などいずれもクオリティーの高い治療を迅速に提供できる肝癌診療チームを形成し、協力して診療に当たっています。

データではなく人を治療していること

これは私自身のポリシーであり、常に自分にとって大切な人であればどう考えるかという視点で治療を行っています。外科治療のゴールは外科医の「自己満足」ではいけません。我々の使命は目の前の患者さんを安全に確実に治療することであり、困難な状況においても自分たちが最後の砦と考え、常にベストを追究しています。全症例の手術に必ず私が執刀医もしくは責任術者として参加し、手術のクオリティを担保しています。

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