扉の先

選択肢のある人生というのは幸せである。
その時その時の選択が思い通りに行くことばかりではないが、自分の目の前に開かれる扉は常に正しいと私は感じてきたし、これまでを振り返ると確かにそうだと思う。

期間限定で所感を少し書いたが、節目の年に自身のこれまでを総括し、この先に歩む道の意味であったり、何をしたいかを少しゆっくり考えることがこの8か月はできたので、今目の前に開かれた扉はやはり正しいと思うし、「縁」とは何かを強く感じる。

休暇を利用して、この15年溜まりにたまった2万通を超える仕事のメールを削除したり、次のプロジェクトの構想を練ったりと、今は少しゆっくり過ごしている。

先日、消化器外科学会の会長特別企画で、肝臓外科の未来について語れというお題を頂いた。歴史を紡ぐとは何か、肝臓外科の歴史の中での自分自身とは何か、先人たちから繋がれるバトンの系譜の中で次にやるべきことは何か、まさに自分が強く思ってきた話をさせて頂いた。

扉の先には自分と出会うすべての患者さんにとって、当科のスタッフにとって幸せな未来が待っていると私は確信する。

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