胆石症と胆嚢癌の関係については諸説あり、胆石症があるからと言って胆嚢癌にリスクが数倍になるというわけではありませんが、胆嚢癌の項でも述べたように胆嚢癌の症例の多くは胆石を合併しており、胆石症と胆嚢癌には一定の関連があるものと考えられています。小さな胆石が少数であるならば問題ありませんが、大きな結石があるようなケースでは胆嚢癌の頻度が多くなるという報告もあります。
 胆石が存在しても胆嚢の壁にがんを疑うような所見がなければ超音波による定期的なフォローアップで構いませんが、胆嚢が結石で充満してしまっているものや大きな結石がある場合では胆嚢の壁が見えず、評価ができなくなりますので(がんを疑うような所見の評価ができない)、胆嚢炎や胆嚢癌のリスクの低減を目的に切除が検討されます。

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