抗がん剤のレジメンによって30分の点滴で終わる方もいれば、数時間点滴した上に、ポンプを付けて自宅に帰る必要がある方もいますが、基本的に外来で抗がん剤治療を受けながら日常生活を送ることは可能です。仕事を続ける方もいらっしゃいます。ただし、副作用の出方は人それぞれですので、何ともないという方もいれば、2-3日は調子が悪くて働けないという方もいらっしゃいます。何度か治療を行ってみると大抵ペースはつかめてくると思いますので、初めは焦らず体調に合わせながら、できることから自分の生活を合わせていくというやり方が望ましいと思います。
 抗がん剤治療をして安静にしていないといけない期間というのはありませんが、血液毒性(白血球が下がってしまうなど)が出やすい方の場合は投薬後1週間前後が最も白血球の数が減る時期に当たり、感染に対する抵抗力が弱くなりますので、あまり外出はしないでおく、あまり無理はしないでおくという工夫は必要となる場合があります。

書籍公開目次へもどる